突然起こる水道トラブルに！水漏れ修理の料金相場と部品交換時期を解説

水道修理の料金相場と部品交換時期の目安について

人が生活を営む上で欠かせない「水」。どんな環境であれ水なくして生きていくのは困難だと言えます。
最も重要なライフラインである水道ですが、仮にそこから水漏れが起き、使えない状況となれば大変な事態です。

そして、水漏れはいつ発生するか予測することができません。だからこそ、万一の時に備えて準備をしておくことが大切です。

こちらのページで、水漏れが起きた時にかかる費用や、それを予防するために知っておきたい消耗部品の交換時期目安について確認しておきましょう。

水道修理の料金相場はどれくらい？

水道はキッチンの他にトイレやお風呂、その他にも洗面台など様々な箇所に設置されています。また、排水管や排水口も広義的には水道の一部と言え、形状がそれぞれ異なることもあり、修理費用や部品も故障した箇所によって変わります。

まずは各箇所での水漏れ修理にかかる費用について、その相場をおおまかにまとめます。

これらは、あくまで目安となっています。問題箇所の状態によって金額は大きく上下するので、しっかりと見積もりをしてもらって金額を確認するようにしましょう。

業者によって料金の書き方に多少の違いはありますが、基本的には下記のような内訳になります。

以上の合計が最終的な金額となります。
特に変動しやすいのは部品代と作業代で、本体の新品交換や解体作業が必要なケースだと修理代は高額になりがちです。

それではそれぞれの箇所について、詳しく見ていきましょう。

キッチン

まずは、キッチンにおける蛇口の修理費用についてです。形や大きさに差はあれど、キッチンが存在しない家というのは、今の世の中にはほとんどないはずです。

そんなキッチンの蛇口周りで起きる水漏れは、ゴム製パッキンの劣化が原因で起きることがほとんどです。この場合、パッキンを交換するだけの比較的簡単な修理で済みます。
パッキンなどの消耗部品交換のみの簡単な修理だと相場は8,000～12,000円程度(内訳：作業代・部品代など)になります。

水漏れが発覚した際に自分自身で出来る応急処置として、水道の元栓を閉めることを覚えておきましょう。
蛇口から水漏れしている状態をそのまま放置すると、無駄に漏れ出た分の水道代を請求されてしまうことになるからです。

まずは元栓を閉め、業者へ連絡するのが定石です。
修理費用を浮かせたいがために、素人が自分の手で修理しようとするのは無謀であり、状況を悪化させる可能性も高いです。
水漏れが起きてしまったときは、専門業者に修理を任せましょう。

トイレ

トイレ関連の水漏れも、簡単な修理費の相場は8,000～15,000円程度です。

ただし、便器やトイレタンクそのものが破損して交換を必要とする場合、取り外しなど手間のかかる作業も増えるため、相場は50,000～100,000円程度(内訳：本体代・処分代・作業代・部品代など)まで上がってしまいます。
壁や床下にある部品を交換する場合や、大規模な修理が必要なケースではそれ以上かかることも想定されます。

そこで大事になるのが、簡単な修理で済まないと分かった時点で、まず業者から詳細な見積もりをしてもらうことです。
悪質な業者は詳しい見積もりを提示しないまま契約させて、作業を済ませてから高額請求をしてくることもあります。契約書にサインをしてしまっている以上、簡単にお金を取り戻すことはできません。

上記の相場を覚えておき、契約をする前に必ず見積もりを確認をしましょう。
相場を大幅に超えるような場合は一旦保留にし、他社の見積もりも確認するようにしましょう。

浴室

浴室ではシャワー・ゴム栓・バスタブ等の水漏れトラブルが特に多く、そのほとんどが経年劣化によって引き起こされます。
シャワーホースの交換を依頼した場合の相場は8,000～12,000円程度(内訳：作業代・部品代など)ですが、ホースはホームセンター等で安く購入できるため、セルフで済ませるのも一つの手です。
自身で購入した部品の交換を業者に依頼する方法もありますが、その場合作業代を上乗せされる場合もあるので注意しましょう。

バスタブから水漏れしている場合も、ほとんどはゴム栓の経年劣化が原因です。
業者に修理を依頼した場合の相場は8,000～10,000円程度(内訳：作業代・部品代など)ですが、こちらもゴム栓のサイズさえ分かればホームセンター等で数百～数千円程度で手に入ります。

ただし、水漏れの原因が浴槽そのものの劣化(ひび割れが起きている・穴が開いているなど)だった場合、バスタブ本体の修理や交換をしなければなりません。こうなると費用は数十万円単位にまで跳ね上がりますので、修理交換ではなくユニットバスのリフォームを検討してみても良いかもしれません。

給湯器

一般家庭の水漏れトラブルで、意外にも多いのが給湯器に関連するものです。基本的に屋外に設置されていることもあり、水漏れの症状に気付きにくい点にも注意が必要です。

給湯器の水漏れは、パッキンやセンサーなど小さな部品の劣化や故障が原因のケースが多く、修理の相場は8,000～15,000円程度(内訳：作業代・部品代など)です。

しかし前提として、給湯器は一般的に8～10年ほどが寿命と言われています。相応の経年劣化による水漏れを起こした場合には、修理よりも給湯器本体の交換を検討するべきでしょう。

まずは見積もりを取ることが大事

水漏れの修理費用は、その症状と原因によって大きく変わります。
パッキンなど簡単な部品交換で済むのであれば、相場は8,000～12,000円程度に収まるのが一般的です。

そしてよくあるケースは、簡単な部品交換のつもりで依頼した修理業者によって、新たな不具合を指摘されるパターンです。言われるがままに修理を依頼して、最終的に高額な修理代金を請求されるケースも散見します。
実際に大掛かりな修理が不可欠な場合もありますが、悪質な業者が余計な作業を上乗せしている可能性もゼロではありません。

大事なことは、簡単な修理で済まないと分かった時点で、必ず業者から費用の見積もりをもらうようにすることです。もちろん見積もりを無料で出してくれるところに限ります。

残念ながら、依頼人の無知に付け込んで高額請求に持ち込む悪質な業者は確実に存在します。そういった業者がいる以上、自らが被害に遭わないよう、自己防衛策として見積もりの請求を徹底しましょう。

出来ることなら水漏れトラブルが起こってから慌てて業者を探すのではなく、事前に良心的な業者を見つけておくのがベストです。冷静な状態で事前に調べておくことで、利用するべき優良業者の見極めもしやすくなるはずです。

消耗部品の交換目安はどれくらい？

水回りに限った話ではありませんが、家具や家電には耐久年数というものが定められています。簡単に言えば寿命です。
ただ、耐久年数が10年を超えるようなものの場合、寿命を迎えるまで定期的に消耗部品の交換が必要になってくるケースが多いです。
水回りは定期的な交換を必要とする消耗部品が多いので、大まかに交換時期を把握しておけば事前に水道トラブルを防ぐこともできるでしょう。

水道消耗品の交換時期について

水道周りの消耗品と言えば、まず思いつくのがゴムパッキンです。
実際に水漏れトラブルの大半はこの「パッキン劣化」によるものであり、適切な時期で交換することによってトラブルを未然に防ぐことが可能です。

また、キッチンの水道に浄水器を設置しているご家庭は多いと思います。
そして、どんな浄水器にも水をきれいにするための「カートリッジ」という部品があり、これもいわゆる消耗品にあたります。消耗品である以上、定期的に交換することが必要となります。

浄水器のカートリッジ交換時期については、設置している水道で1日にどのくらいの水を使用するかによっても左右されます。
一般的には「1日30L」を目安としているものが多いですが、「1日10L」、「1日70L」といったものもあり、カートリッジの種類によって様々です。そして、この基準を下回る使用量であれば長持ちしますし、逆に上回る使用量が続けば交換時期は短くなります。

カートリッジの主な役割

日本の水道水は、安全に飲めるようにまず塩素によって消毒されています。
浄水器のカートリッジは、この塩素による消毒だけでカバーしきれなかった微細な細菌の除去と、残留塩素を除去する役割を担っています。
水道水に残っている塩素は人体に害がないレベルの微量なものですが、残留塩素は水道水の味を損ないます。いわゆる「カルキ臭い」状態の水になってしまうのです。

ちなみに、浄水器を通して残留塩素が除去された水は除菌効果を失い、細菌が再発生しやすくなっているため、早めに使用することが望ましいです。

カートリッジの役割の性質上、これを交換せずに劣化したとしても元の水道水に水質が戻ってしまう程度で基本的には済みます。要するに浄水器を取り付けている意味がなくなるだけということです。

ただし、蛇口のタイプによっては浄水器のカートリッジ劣化が水漏れの原因になる場合もあります。
水漏れを未然に防ぐという意味でも、浄水器のカートリッジはメーカーが推奨する頻度で交換するべきです。

ゴムパッキンの寿命

水道の蛇口にはゴムパッキンが必ず備え付けられています。水漏れを防止するために付けられているゴムパッキンですが、経年劣化を起こすとひび割れるなどして水漏れが発生します。
ゴムパッキンの寿命は10年前後と言われていますが、水道の使用頻度や環境によって変わってきます。

ゴムは紫外線や凍結、刺激成分が強い液体がかかると劣化が早まるため、そのような環境下では寿命が大幅に縮まってしまいます。
蛇口を締める時に固く感じるようになったら、ゴムの劣化により硬化しているサインです。軽微な症状が出た時点で早めに交換しましょう。
この程度なら平気だろうと放置し続けると、突然重度の水漏れへ発展することもあるので注意してください。

時期が来たら素直に交換を！

浄水器のカートリッジにしても、ゴムパッキンにしても、劣化が目に見えることはほとんどありません。そして目に見えないからこそ、交換自体したことがない、という方も少なくはありません。

しかし、どちらも放置すればいずれは水漏れの原因になりますし、カートリッジであればせっかく設置した浄水器の意味がなくなってしまいます。

いずれもメーカーが推奨する交換時期というものがあるので、それを目安に交換することを意識しましょう。
水漏れが発生してから対処するのは、思いのほか大変である上に費用もかかります。こまめに消耗品を交換することで、トータルの手間や費用を抑えることができるのであれば、やらない手はないですよね。

水道修理の相場と消耗部品の交換目安まとめ

修理にかかる相場を事前に知っておくことで、悪質な業者による高額請求を回避することができるようになります。
また消耗部品の交換目安を把握しておくと、水漏れトラブルを未然に防ぐことも可能になります。
故障原因によってはどうしても高額な修理になってしまう可能性はありますが、その場合もしっかりと見積を取って、納得の行くまで説明してもらうようにしましょう。

実際に水漏れが発生すると焦って正しい判断ができなくなってしまうこともありますので、事前に信頼できそうな業者の目星を付けておくと安心できます。