給湯器の修理は業者に依頼するのが吉
交換しなくてはいけない場合とは
給湯器の修理は素人でもできる?トラブルの原因と予防方法
給湯器や給湯管の修理には、ガス溶接が必須です。ガスの方向や加減が重要なのでプロの業者にお任せしましょう。また給湯器が老朽化している場合は本体を新品にする必要があります。
HOW TO REPAIR給湯器の修理方法
ガス給湯器の配管はガス管とも隣接しているため、給湯器の修理については、個人的なDIYよりもプロの業者に依頼したほうが無難です。
では、修理業者が給湯器の水漏れについて、どのような修理方法を行っているかを見ていきましょう。
給湯器から流れる配管の水漏れ
給湯器から流れる配管の水漏れに関しては、目に見えている部分は、そこに対して補修をすることが可能です。
しかし、それ以外の配管に関しては業者が水圧テストなどを行い、どこが水漏れしているのかを特定していきます。
床下にもぐるなどして、水漏れ部分の配管を補修したり、取り替えたりする措置を行っていきます。
また、こういった給湯器の水漏れの修理をプロの業者に任せた方が良い理由として、配管の取り付けや設置には溶接の必要があるからです。
水漏れしている部分に対して、ガスバーナーで炙ってハンダを入れていくという作業が必要になり、銅管と継手の接続に溶接は欠かすことのできない技術となっています。
熱の加減や加熱の方向など、職人技で対応するために、プロの力が必須になるといえるでしょう。
給湯管の取り付けや修理のときに大切なのは、ガスバーナーで焼いたあと、配管や継手をしっかりと清掃することです。はんだの冷却や溶かし込みも兼ねて、濡れ雑巾などでしっかりと拭い取ります。
また、給湯管のパッキンが壊れたときには新しいパッキンを取り付ける作業が必要です。
給水用のパッキンと給湯用のパッキンでは、ゴムパッキンを使った場合、給湯用は劣化が早いといわれています。 この場合、長期間漏水が再発しないためにシートパッキンを使うこともあります。
給湯器本体やその付近から水漏れしている場合
給湯器本体やその付近から漏水を起こしている場合は、給湯器自体の修理が必要になり、修理が困難であると判断されれば、給湯器本体を交換しないといけません。
給湯器は7~15年というサイクルで寿命が訪れるため、部品の交換といっても、給湯器自体が生産完了品となっているケースもあります。
そのため、修理に必要な部品がメーカーにない場合があります。
その場合は修理することが困難であるため、新品への交換が必要です。
特に給湯器本体の水漏れは、配管やパッキンだけでなく、基盤や電気系へのダメージを与え、劣化を加速させることになります。
発見したら、ただちにメーカーや専門の業者に依頼をして対応してもらうことが大切です。
凍結による配管破裂
給湯器の水漏れで多いのが、配管が凍結して破裂してしまう症状です。
給湯器からお風呂などへ繋がる配管部分の破裂をした場合は配管交換。
給湯器内部の配管が破裂した場合は給湯器交換が必要になります。
また、凍結による故障は購入して間もない時期でも、メーカー保証の対象外になるので注意しましょう。
寒冷地だけではない
配管の凍結は寒冷地だけではなく、全国で見られる症状です。
北海道や東北・北陸など寒さの厳しい地域は給湯器の凍結対策を徹底しているのに対して、水道管の凍結が滅多に起こらない地域は対策を取らないまま、記録的な寒波到来時にトラブルを起こします。
真冬に最低気温が0度前後になれば凍結する恐れがあるので、最低限の対策を施しておきましょう。
凍結防止機能が付いている
給湯器の多くは凍結防止機能が付いていて、気温が下がって凍結の恐れがあると判断すれば、自動的に給湯器を回してお風呂などへ少量のお湯を排出する機能が付いています。
そのため、気温が氷点下まで下がっても地域一帯の給湯器すべてが凍結する状況にはなりません。
凍結を予防する方法
凍結リスクを低減したい場合は、給湯器を使い終わってからリモコンで給湯器の電源をオフにして、お湯が出る蛇口から1分間に400ml以上の水を出してください。
この作業をすることで、給湯器から配管にかけての水がなくなり、配管が凍結する状況を回避できます。
リモコンの無いタイプの給湯器は、本体の近くにある元栓を閉めてから、お湯を出し切ってください。
引っ越し直後に注意
給湯器には凍結防止機能が付いているため、電源を切らなければ凍結リスクを軽減できます。
旅行などで長期間不在にする際も、給湯器の電源やブレーカーを落とす人は少ないです。
トラブルが多いのは引っ越し直後で、賃貸や売り物件が空室だった間に電気を解約していたことで凍結による破裂を起こしています。
引っ越しをして電気とガスを繋いだ際は給湯器を稼働させて、家の外にある給湯器から水漏れを起こしていないか確認してみてください。
新しい給湯器でも電気が繋がっていなければ故障している可能性があります。
凍結した場合
給湯器の配管が凍結した場合でも水分の膨張で配管が破裂していなければ、溶けるのを待つだけで再び使えるようになります。
給湯器のリモコンをオフにして、お湯の蛇口から水が出てくるのを待ちましょう。
急いでいる際は凍結した配管にタオルをかけ、その上からお湯をかけて溶かす対処法があります。
凍結した状態で給湯器を稼働させようとした場合、通常時はセンサーによって給湯器が作動しませんが、稀にセンサーの故障や不具合で空焚きをしてしまうケースがあります。
無理に給湯器を稼働させると配管の破裂以外の故障を起こす恐れがあるので、必ず給湯器が動かない状態で溶けるまで待つようにしてください。