水道料金が値上がりする原因に迫る!
水道管路の老朽化と地域の人口密度の関係
家庭を圧迫する光熱費~年々上がる水道代の要因とこれから~
電気・ガス・水道代といった光熱費の毎年のような値上がりに誰もが頭を抱えていることでしょう。特に水道はトイレ・キッチン・お風呂など衛生面でも無理に節約することは難しいです。水道代の値上がりと地域格差について解説します。
WATER RATES水道料金の値上げ
水道料金は年々値上がり続けています。
光熱費にはその他に電気やガスなどがあり、それらも少しずつ値上がりし続けていますが、これらよりも水道の値上がり率は大きくなっているのです。
なぜ水道料金は他の光熱費よりも値上がりが深刻になっているのでしょうか?
水道料金には地域格差がある
実は政令指定都市などの大都市や人口の少ない小都市は水道料金に格差があります。
水道料金は住んでいる地域によって異なってくるのです。
例えば、月額平均が最も安いところは山梨県富士河口湖町で835円となっているのに、一番月額平均が高いところは北海道夕張市の6,841円で、その差は8倍以上となっています。
水道料金がこれほど地域によって異なる理由は、「水を配給する費用がかかるかどうか」なのです。
水道料金を払う先は「自分の住んでいる町の水道局」ですよね。
水道事業というのは、その地域に住んでいる住民で運営費を分担しているのです。
単純に考えると、その地域に住んでいる住人が多ければ一人当たりの負担が少なく、住人が少ないほど一人当たりの負担が大きくなり、水道料金が高くなってしまうのです。
水道料金が値上げされる理由は人口の比率だけではありません。
水道管路の老朽化も問題になっているのです。
2014年に埼玉県の秩父市では水道管の3割から漏水している事が発覚し、それを直すために「水道料金を35%値上げする」という話になったことがありました。
水道管の老朽化は日本全国で問題となっています。
水道管路の耐用年数は約40年と言われているのですが、厚生労働省によると水道管路がきちんと取り替えられているのは1%にも満たない状態となっており、その財源を得るためにも水道料金の値上げは避けては通れない問題となっているのです。